シン・デバイスのプロトタイプのプロトタイプって?
みなさんこんにちは。マサムネです。
前回、謎のシン・デバイス?ということで、“加速度センサーを使った新商品開発に着手しました!”という記事を書きました。
今回そのプロトタイプのプロトタイプ(原理試作機)を作って、フィールドテストを行ってきました。
プロトタイプのプロトタイプってどの程度のものか!?って思うのですが、BravePIという当社標準品の加速度センサーを用いて作りましたので、形はあり物の流用と言えど性能的には実用レベルです。
このセンサーで得られる加速度データにある閾値を持たせ、その閾値を超えたらアラートを発報するという当たり前の使い方ですが、この閾値をこの数種間、机上でいろいろと考えておりました。
いろいろ、とあるのは、まず他社同等品の閾値を参考値としてデータ化し、その値がこの製品の目指すレベルに合っているかどうかをさらに検討します。閾値が低過ぎて直ぐに発報してもいけないし、逆に高過ぎて全然発報しなくてもいけない。その他様々な自然環境による影響も考慮して、ちょうど良い値を探っておりました。
会議室の中で模擬環境を作って、モニターを見ながら微妙な振動を与えてデータ取りを繰り返し行っていく、というなんとも地味で間抜けな作業なのですが、試行錯誤の上なんとか候補値が定まりました。
ただ、これはやはり机上の値なので、実際にフィールドに出て使ってみないと本当に合っているかどうかは分からない…ということでメンバーの協力もあり検証用ソフトも早々に作成してもらって、梅雨時期の晴れ間を狙って行って参りました 笑
決して遊びに行った訳ではなく検証作業は真剣に行いました!…が、正直これが最大の楽しみでした(ごめんなさい<(_ _)>)。笑
結果は第1候補案の1つ上の閾値(閾値が1レベル厳しい)値が良いということになりました。
また、今回のデバイスでは、閾値を超えたアラートをBluetooth®で飛ばして受信機に通知する仕様を想定しています。
原理試作機のBravePIの通信モジュールを用いてですが、その電波の飛び性能も確認してみました。
この通信モジュールをそのまま使うかどうかは決まっていないので参考値にはなりますが、“やっぱりこれ位は飛んで欲しい”との基準値が得られたのではないかと思います。
実環境では現実的な使い方をより意識して検証するので評価観点も修正されます。フィールドテストの必要性を実感した次第です。
原理試作機で一定の成果が得られたので、次はプロトタイプの作成です。
「この装置をこのまま筐体に包めば完成やん」と思ったのですがそうはいきません。その他の機能も盛り込まなければならない為、これからが大変です。装置仕様の詰めから、筐体、基板、ファームウェア、アプリケーションと検討すること山積ですがこれが楽しみです。
次のフィールドテストも楽しみです(ごめんなさい<(_ _)>)。笑
BravePI
https://www.braveridge.com/product/bravepi
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