みなさんこんにちは。マサムネです。
 
ヒットセンサーのハードウェア、そしてアプリのプロトタイプが出来上がったので、実釣テストに行ってきました。

これまでもフィールドでの評価は数回行っているのですが、製品の改良点は無いか、確認して開発メンバーにフィードバックする意味合いが強いものでした。
 
今回のテストは、”関係者4人で正式にレビューする”という位置付け。
評価の観点としては、これまで積み上げてきた仕様をフィールド検証し、関係者でその出来具合を認識共有するものです。
かっこよく言えば、“技術屋さんが作ったプロトタイプをフィールドテスターが実釣評価する”です(笑)
 
デバイス側では
・ちゃんと魚のアタリが取れるか(波、風影響を排除してアタリを抽出できるか?)
・糸絡み、装置ズレは発生しないか
・動作モード遷移の設定値にストレスはないか
等の動作面を中心に。

スマホ側では
・アプリの不具合及び操作性にストレスはないか
・必要な機能の漏れはないか
等の使い勝手面を中心に確認を取りました。
 
基本動作に問題は無いものの、幾つかの改善点も抽出できました。
例えば装置の竿への取り付けは、ゴムでの取り付けを予定していますが、ゴムの特性上どうしても切れてしまいます。これを如何に切れにくくするかの工夫はないか?
また、スマホ画面も縦・横切り替えられるのですが、縦横遷移を繰り返すと時折画面崩れが発生、横画面の方が便利な機能もないため、これを改善するよりは縦モード固定の方が使い勝手が良くなるという結果になりました。
などなど…
 
今回のテストで個人的に使えるなと思ったのは、揺れ閾値設定機能です。

これは画面上でアラームを鳴らす閾値を小刻みに変えられる機能で、当日の環境によってギリギリの線を攻められるのです。
ギリギリの線とは、当日の波の高さや風の強さによって竿先の揺れ度合いは常に変わりますが、30分程やっていると大体その日のmaxの自然(アタリのない状態で)の揺れが分かってきます。
リアルタイムで揺れ度合いがグラフ表示されるので、そのグラフを見てギリギリの線で閾値を設定できる。波や風が強くなったり弱くなったりしたら、その時どきで設定を変えて常にギリギリの閾値を設定できる。スマホ接続だからこそできる機能だと実感しました。
 
今回の釣果はアナゴ7匹。
風速4m程度で波は凪でしたので風の揺れを踏まえて閾値の設定を行うと、アナゴの微妙なアタリを抽出してセンサーが鳴動してくれました。

従来ヒットセンサーは南方の大物釣り用の装置とのイメージですが、これだとサーフや堤防からの投げ釣りにも十分使えます。
全国の釣具店で取り扱ってくれるといいなぁ、と夢は膨らみます。(笑)

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