本格開発始まりました
みなさんこんにちは。マサムネです。
謎のシン・デバイスは6月から原理試作の検証作業を開始して、はや3ヶ月が経過しました。この間2つの検証作業を行いました。
一つ目は前回TechBLOGにも書いたように、当社製品のBravePIを活用して加速度センサーの閾値を見出し、その閾値を超えたらBluetooth®通信でPCに通知する検証を行いました。
そして二つ目として今回行ったのは、受信機となるスマートフォン(スマホ)と通信して、要求通りの動作をするかの検証を行いました。
今回はこの検証の様子を記したいと思います。
本来は受信機となるスマホ上にテスト環境を作って、一つ目の試作で作ったセンサーデバイスと接続して動作検証を行えば良いのですが、この試作センサーデバイスは在り物を組み合わせて作ったものなのでそのまま使えません。
センサーデバイス側のソフトウェア(ファームウェア)の開発にはまだ着手しおらず、仮に開発してテストした結果「うまく動作しませんでした!」となると、(このファームウェア開発には少々時間が掛かるだけに)精神的にも工数的にもダメージが大きいので、もう少し簡易な環境として、センサーデバイスの通信部分の環境をスマホ上に作り、このスマホと受信機となるスマホを接続してテストすることにしました。
要はスマホ2台を使ってデバイス側をPeripheral、受信機側をCentralと見立てた環境を作ってテストしました。
心配していたのは、受信機側のアプリがバックグラウンド動作している時や、スクリーンOFFした時に制限事項なく正常動作するか?でしたが、iOSとAndroidとでは内部処理に若干の違いがみられたものの、表面的にはちゃんと動作する確認が取れました。
スマホ間での確認はここまでが限界で、あとは実機ベースの環境で行わないといけないので、“これで終了”という訳ではないですが、当初の目論見は達成できました。
この動作確認はiOSとAndroidの仕様に依存する事も多く、エラーによっては当社では対処のしようがなく今後の開発へ大きな影響を及ぼすことも懸念されましたが、祈った甲斐ありこのテストを無事通過、とても大きな前進となりました!
これら2つの検証作業を、予定通り進めてくれた技術メンバーの尽力には、改めて感謝です。
この評価を無事通過したことで、いよいよ本格的に基板、筐体、ファームウェアの開発に進んでいきたいと思います。
今後が楽しみです。