こんにちは、Braveridge “生産管理”です。

今回は、以前こちらでもご紹介させてもらった《社員呼出しシステム》について、さらにアップデートした内容をご紹介させていただきます。


以前の方式の問題点

工程でのトラブルをスムーズに解決するために、自社製品を流用して運用開始した《社員呼出しシステム》。
その運用を続けていくと、以下のような問題点が見えてきました。

・呼び出しデバイスのメンテナンスや、ライン増に伴う新規デバイス作成

ボタンが付いたビーコンを3つ並べて加工した台座に貼って「呼出しデバイス」として活用していたため、ずっと使っていると電池の交換が必要だったり、新たにラインを増やす場合には、それら「呼出しデバイス」を新たに準備する必要がありました。

・部品不足の際に部品名・数量は通知されない

部品不足でライン作業者が管理者(社員)を呼び出すと、いったん管理者に通知が届くのですが、そこでは「部品不足」ということしか分かりません。
通知を受けた管理者は1Fの執務室から2Fのラインに行き、不足部品の型式・数量を確認し、1Fの倉庫に部品を取りに行く。
そして、必要な部品をまた2Fに持って行く、といった具合に、1Fと2Fとの往復を繰り返さねばなりませんでした。

・ルーターから離れると届かない

呼出しデバイスに使っているボタンビーコンがLongRangeでは無いため、ルーターから離れると電波が届かないこともありました。

・呼び出し通知(LINE通知)されたのか不明

ボタンビーコンでは、呼び出した作業者本人には何もフィードバックがないため、本当に管理者に通知が飛んでいるのか分からない、という不安感もありました。


改善方法

これらの問題点を改善するために以下のように変更をすることにしました

・呼出しデバイスをタブレットに変更

各ラインには「作業標準書」を表示するためにタブレットを設置しています。
呼出しデバイスとして、ボタンビーコンではなくこのタブレットを活用することで、先ほどの問題点の解決を図ります。

・部品型式・数量まで通知

タブレットのアプリ内で、部品と数量を指定して呼び出しを行うことで、管理者の1Fと2Fの往復回数を減らします。

・BLE→Wi-Fiに変更

工場内Wi-Fiを使用することで距離の制限を緩和します。

・呼び出した作業者本人がレスポンスを確認できる

タブレットのアプリ上に対応する社員と対応状況が表示されるため、呼び出した作業者本人が状況を確認できます。

これらのアップデートにより、諸々のトラブルによる工程での歩留まりも改善し、特に部品不足による作業者の手間や、追加部品の準備時間が大幅に改善されました。


今後の展開(現在進行中)

さらに効率よく工程でのトラブルを解決するために、今後は以下の改善を行う予定です。

・呼び出し前に確認する【トラブルシューティング】を作成中

製品毎のトラブル解決マニュアルを作成し、呼び出しが必要となるケース自体を減少させる。

・「部品不足」で部品選択する画面に部品写真を表示する

補充を依頼する部品の間違いを防止する。


これからも随時アップデートを行い、より使いやすく機能的なシステムにしていきたいと思います。
(アプリケーション開発チームは本当に凄いです!)

次回は検査日報(材料不良含む)のアプリ化をご紹介します。

ぜひ機会をつくって工場見学、遊びにお越しください!
工場従業員一同、お待ちしています。

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