第1章ー1に続き、今回で全体のイメージをキッチリ統合します。

DB(データベース)サーバー/Webサーバーはどこにあるのか?

IoTの一般論ですが、「IoTシステムの、DB(データベース)サーバーとWebサーバーは何処にある?」とお考えでしょか?

IoTInternet of Thingsですから、当然インターネット空間に有るはずです。

「DBサーバーとWebサーバーは、Cloud上(インターネット空間)に有る」のが当然の事ですよね。

LTE通信のデータ通信機能を使って、IoTセンサーのデータをアップロードします。
そしてそのデータは『DBサーバー』に送られます。後の流れは分かりますよね。『Webサーバー』へ貯められます。
そしてスマホやパソコンの『Webブラウザ』で閲覧可能となります。

DBサーバーとWebサーバーはクラウドに有る事のメリット

ここで解説しているのは『IoT導入の基礎知識』です。

IoT=Internet of Thingsですから、インターネットを最大限に活用するのが当然ですね。
そしてIoTはインターネットに繋がるので、『DBサーバー』『Webサーバー』も当然の事ながら、インターネット空間にあります。
もっとも効率的で合理的ですね。

前述しましたが、複数N個のIoTセンサー機器の情報は『汎用IoTルーター』で1つに収集し、LTE通信でインターネットに繋がります。

なので、『汎用IoTルータ』というのは、『LTE(機能付き)汎用IoTルーター』 という構成を持っています。
インターネット網に繋ぐには、LTE機能が無いと繋がらないと言うことです。

『LTE汎用IoTルーター』機器が多数開発され、販売されていますが、このお陰で容易にIoTセンサーデータをインターネットに繋げる事が可能です。。

『DBサーバー』と『Webサーバー』がクラウドに有る事のデメリット

ところがです。
その簡単にIoTセンサーデータを複数集めて、インターネット網に上げるデメリットが存在します。

『DBサーバー』と『Webサーバー』がクラウド上(インターネット空間)に有るからこそのデメリットが有るのです。

IoT=Internet of Thingsとインターネットに繋がる事こそがメリットなのに、デメリット??と疑問を持たれると思います。

ここには、ちゃんと理解し把握しておかねば成らない『現実問題』があるのです。

インターネットに繋がる=「繋がってしまう」事が問題!!
IoTなのに「インターネットに繋がってしまう事が問題」とはどう言う事でしょうか?

この話をする前に、理解しておかねば成らない現状について、ちょっと理解を深めましょう。

IoT云々を抜きにして、普段使っている会社のシステムサーバーの構成について理解しておくべきことがあります。
先ずは、会社で普段から使っているパソコンを使って社内システムを司るサーバーの話です。
IoTシステムでは無く、普段から当たり前に使用しているパソコンで利用する会社のシステムサーバーの話です。

この構成の仕方には2種類の構成があるのです。

(A)オンプレミス型サーバーシステム(通称:オンプレ):閉じられた構内空間といういみで『閉域網』とも言います。
  社内・構内の中限定で利用するローカルネットワーク。
  大事な会社のデータや書類等を、実際にサーバーパソコンを設置します。コレにより、外部とは接続されていません。
  ※とは言え、「インターネットには繋がるではないか?」と疑問を持たれる方も居られるでしょう。
   それは、インターネットを閲覧する機能だけは、社内にあるパソコン類でも閲覧できる関所・門・ゲートを通しているのです。
   社内の重要なデータや書類に関しては、DBは固く閉ざされた構内でのみ閲覧が可能にしています。外部からは観られません。
   線すら繋がっていないイメージで良いと思います。
  ※※オンプレミス=”On the Premisses"が語源です。”Premiss:店内・構内”という意味です。前置詞が付いて「構内で」となります。

(B)クラウド型サーバーシステム:インターネット空間に構築するので『オープン網』とも言います。

インターネットですので、グローバルに繋がりますから、開放された空間です。だから『オープン網』とも表現します。
コレについては、詳しく説明しなくてもイメージ可能でしょう。

『DBサーバー』や『Webサーバー』の置き場所はこの2つのどちらかと言うことになります。

実際の世の中では、この2つがどう言う比率で運用されているのか?と言う疑問が湧きますよね。

結論ですが、、約8割が(A)オンプレミス型です。

今時?未だ『オンプレミス型』を運用しているのが8割の企業??って思われるでしょう。けど現実です。
「日本はだから遅れている!」との声も聞こえますが、これはグローバルに観てもこの傾向だと思って良いです。
不思議ですよね。

これには幾つかの理由があります。
そもそも会社としては、会社の重要データや書類をインターネット空間というオープン網に置く事を禁止していたり、敬遠しているからです。
つまりは信用していないという事です。

会社内でサーバーマシン(パソコン)を配置し、専用の冷房の効いた空間に置き、自社内で管理するのですから大変です。

これが面倒クサイと判断した企業は、(B)クラウド型サーバーを採用しているのです。

所が、重要なデータや書類を流出させたり、ハッキングされたりするのが絶対に嫌だと判断している企業は(A)オンプレミス型サーバーというわけです。

これはどちらが正解で正義か?という話ではなく、各企業の判断と選択と言うことですので、周囲があ~だこ~だ言っても意味が有りません。

現状の『会社のシステム』でも、8割の企業が信用・信頼性の視点から、面倒クサイ『オンプレミス型』を採用している現状で、
「IoTを導入・活用しろ!」と例え社長が命令したとて、「じゃあ、インターネットというオープン網に会社のIoTデータを流しても良いんですね?」
との質問には簡単にYESとは言えないのです。

IoT=Internet of Thingsで、「あらゆるモノがインターネットに繋がる」事が最大のメリットであったはずなのに。。。
それこそが、実社会では大問題なワケです。

と言うことは、もうここでIoTは破綻している事になりますよねwww コレこそが最大の『デメリット』なのです。

普段使っているパソコンを使ったシステムでも、オープン網はNGなのに、そこに『IoT』なんかを導入して、それはオープン網接続だと言われても、
それこそ会社内の工場内の貴重なデータをオープン網に繋げるなんて言うのは、だれも許さないというのが8割と言うことです。

そんなこんなの事情もあってか?IoTが発展しない原因の1つでもあるわけです。

IoTが流行らないもう一つの原因

IoTが流行らない原因の1つに、(B)オープン網(インターネット網)への接続がそもそもNGな企業が多い。
と上述しました。

所が、そんな状況化でも15年程前から「IoT流行る・やらないと!」と騒がれている中でも、果敢にチャレンジしてきた企業様は多数居られます。

当然、巧くIoTを導入し、活用されている企業様も居られるとは思います。
しかし、15年前からの将来成長性予想とは裏腹に、それほど成長していないのが現状です。
また、部品メーカーとも非常に仲が良い私ですが、IoTで成功している企業は皆無というのがもっぱらの噂です。

上述しましたように、「IoTなのにインターネット網だからこそ、それが原因で、流行らない」という私の分析に加えて、別の原因を分析してみます。

そのもう一つ問題は、「IoTセンサー機器を含めたハードウェア設計・量産は、そんなに甘っちょろい世界では無い!」と言うものです。

これはホントにそう思います。
IoTを先導してきた方々や企業といえば、ほぼクラウド系のソフトウェア企業やスタートアップ企業が殆どでした。

つまり、『ハードウェア機器の設計や量産化』を簡単な事だと、思い込んで居られた』と言う事実と現実があります。

これもまた、IoTが流行らない原因を助長してきたと思います。
だから、「簡単です!」「直ぐ繋がります!」「何でも繋がります!」「ビッグデータの活用!」という言葉だけが踊っていたのは皆さんもご存知の筈。

企画案を相談されても、白紙から回路図を描き、基板レイアウトをし、マイコンのFirmwareをプログラムし、金型を設計し、製造ラインを設計し。。。
とハードウェア機器の開発と量産化には、恐ろしい程の苦悩があります。

これを、「簡単だ!」と言いのけてきた歴史があります。
正直な話として、弊社もその犠牲者でもあります。

また、「中国企業に頼めば、なんでもイメージしたものを作ってくれる!」というご意見も多々聞いてます。
最終的には、その全てが思った通りに行かず、ヒッソリと幕を下ろす結果になったのを多数観てきましたね。

でも、そんな頭のイメージを表現しただけでは、ハードウェア機器設計は出来ません。

ソフトウェアと異なり、オープンソース的な情報共有なんかでは全く刃が立たないのがハードウェアの世界です。
それほど迄に難しい世界を、簡単な業務だと勘違いしてきたのがもう一つの原因なのです。

そんなに甘い世界ではないんですよね。

しかし、IoTを実現するには、ハードウェア機器を作らないとどうしようも出来ません。
ここの現実が難解すぎて、結果的にはIoTが巧く進まない原因でもあったわけです。

さらにもう一つの問題(あまり知られていない問題)

これは、IoTシステム構築をやってみた方でないと知らない事です。
弊社では何度もこの様な業務をお手伝いしてきました。

もう一つの問題とは『時間』なんです。

良く、「IoTが直ぐ繋がります!」と喧伝されていますが、その『直ぐ』とはどの位か?という見積もり感覚が必要では無いでしょうか。

答えは『最低3年以上』です。
①インターネット・オープン網に『DBサーバー』と『Webサーバー』を構築:まぁ、経験的に協業していた企業様で1年では難しいです。
②ハードウェア機器の設計と量産化:設計が早い弊社でも、金型まで新規に作っていますと大体10ヶ月は必要です。
こう書くと1年で出来るじゃないか!とお思いでしょうが、全ての設計が完了してからの試験やデバッグを含めると3年以上掛かると思ってください。

コレには反発する方も居られるとは思いますが、センサーメーカーの営業の方と話して情報収集をしていると、
「まぁ、3年で量産化できたら早いほうですね~」という感想ばかりですから、ほぼ間違い無いです。

3年でも長いですが、3年以上ともなると、当初のモチベーションも維持出来ないほどの『時間』に成ってしまうと言うことは覚悟して置いた方が良いです。

この現実も又、IoTがなかなか流行らない原因でもあるわけです。
弊社ではここを改善し短期間で実現するソリューションを準備していますが、これは第2章あたりで説明します。

それでもIoTは必要!希望の光が!

IoTが巧く行かない原因をここで再度書き出します。

①IoTなのに、そもそもインターネットに繋がる事が御法度
②ハードウェア機器の設計そのものが超難解

この2つの原因を考慮すると、『そもそのスタート時点で破綻しているw』とも書きました。

この解決策は無いモノか?と長年に渡り分析と案出しをしてきました。

この答えに行き着いたのは2023年の11月7日です。
コレについて解説します。

①IoTでは無く、LoTなら良いのでは?

先ずは①「IoTなのに、そもそもインターネットに繋がる事が御法度」と言うことです。

ここまでの解説を振り返ってください。
そもそも、『DBサーバー』『Webサーバー』『オンプレミス型』が8割を占めると書きました。
簡単に言い切ってしまえば、会社の扱うサーバーはオンプレ一択と言うことです。

それならば、IoTシステムの『DBサーバー』と『Webサーバー』は、『オンプレミス型』にして、『社内(構内)LAN』の中に置けば良いのでは?って事です。
そもそも、社内のIoTセンサー機器の重要な社内データですから、インターネット空間のサーバーに貯めるのがNGと言うことですよね。
そして、その集めたデータを観る人達・観る場所は?と再考してみれば、それもまた社内・構内だけで充分の筈ですよね。

「社外・構外でも観れないとダメだ!」と言う方も居られますが、そもそも社外・構外で構内のIoTデータを観た所でどう利用しますかね?w
そんな場面は先ず無いですw

ならば、(A)オンプレミス型を踏襲し、構内にIoT用の専用サーバーを配置すれば良いわけです。そこでデータ収集管理すれば良いワケです。

これで大事な社内・構内のデータはインターネット・オープン網には一切出ていきません。
そもそも、IoTセンサーのデータは極小なデータですから、その程度のデータを貯めるにはノートパソコンでも充分です。
クラウド型サーバーならば、データ復旧ができると主張する方も居られますが、それなら外付けHDDに複数のデータコピーを取っておけば良いです。

万が一の復旧が重要ならば、データの複製をセキュリティの厳重なGoogleドライブ等に複製しておけば復旧もできます。
ここはインターネットに繋ぐ事になりますがw

如何でしょうか?これで成り立ちますよね。

これこそが弊社が考え抜いた末の、IoT成らぬ、 『LoT®』=LAN of Thingsです。
※Braveridgeでは商標登録しています。

この方法であれば、社内のIoTセンサーデータはオープン網には行きませんよね。
これで1つ解決では無いでしょうか?

ではそのIoT用サーバーパソコンですが、Raspberry Pi(ラズパイ)でも構わないし、WindowsやMacでも構いません。
そのアプリケーションソフトはというと、福岡県工業技術センターが作った『IoT導入支援キット for Linux/Windows』をインストールすれば終わりです。
※Mac版は今の所無いです。

如何でしょうか? 

『LoT®』

1つの解決策に成りませんでしょうか?

②ハードウェア機器は?

ココに関しては、弊社が最も得意とするところです。

これで発案したのが、23年11月発売のBravePIであり、その筐体入りのプロ版としてBraveJIGと言うことになります。

弊社ではこの14年間では年間数十モデルのBluetooth®を中心とした機器設計と量産化をしています。
また、工場も福岡の自社工場で生産しています。

その経験値と設計数と量産種類とノウハウでは、恐らく世界でもTOP3に入ると思います。
特にBluetooth®に関しては、弊社以上に理解している企業は無いと思います。

そう言う弊社が、続々とIoT(LoT)機器を開発し、量産化していけば良いではないか!?と言うことです。

弊社の設計スピードは相当に速く、金型もガンガン作っていきますので、『時間』が掛かりません。

このハードウェア視点でのIoT/LoTnoノウハウについても、今後公開していく予定です。
これも文系な方々でも理解出来る様に、解説して行く予定です。

 

如何だったでしょうか?

BraveJIGが全ての不安や不信感や懸念点を解消できるとは思いません。
しかし、IoT(LoT)を一歩先に踏み進める切っ掛けにはなると思います。

そして、(A)オンプレミス型のDBサーバーとWebサーバーを持っているアプリケーションこそが『IoT導入支援キット』と言うことです。
これは、福岡県工業技術センターによって開発されたソフトウェアです。

これを、ラズパイやWindowsPCにインストールするだけで、(A)オンプレミス型のDBサーバーとWebサーバーを手に入れる事が可能です。

一方、社内・構内システム『LoT®』と言いましたが、やはり社外・構外で利用できるIoTも必要な方々も多い筈です。

弊社では、独自に開発したBraveGATEというプラットフォームを準備しています。
コレについては、第1章ー4で詳しく解説したいと思います。
簡単に言いますと、LTE通信部を『閉域網』で構築した、世界で唯一のLTEシステムです。乞うご期待。

次回の第1章ー3では、ずっとマスクしていました2つの部分について解説したいと思います。
・DBサーバーとWebサーバーのアプリケーションを独自に開発する方法
・YOKAKITとは?

この2点をを中心に、続きの基礎知識として解説します。

 

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