Zero2はZero1と比べると性能は5倍とのこと。
Pi3のチップをクロックダウンして使用しているので、素のままで使っても温度的には問題ないようです。
でも、なんとなくSoCは冷やしておきたいし、できるならPi3のクロックでも動かせるくらいの放熱性をもたせておきたい。
アルミケースを放熱板代わりに使いたい
ということで、アルミを使って放熱板と保護を兼ねたケースを作りたいと思います。
でも、市場で販売済みのアルミケースはWi-Fiが極端に繋がりにくくなるとの噂があり、アンテナに悪影響を与えていそうです。
アンテナへの悪影響の要因と対策を考えてみましょう。
アンテナを見てみよう
基板にはアンテナメーカーの名前がシルクで記載されています。メーカー名はProantです。
同じようなアンテナを見ながら、適切なケースのヒントを得よう
中空部分に磁界が集中するものに、スプリットリング共振器があります。
WikipediaのGIF画像を見るとわかりやすいのですが、リング部分に磁場が集中しているのがわかります。
スプリットリング共振器の動きをみてみると、
- 端面で電場を受けられること
- 中空部分の磁場を邪魔しないこと
の2点が重要になりそうです。
これをヒントに、アルミケースを作って行きましょう。
特性確認
基板状態のアンテナ特性
まずは、基板状態でのアンテナ特性を確認します。
アンテナ部の端部を中心に360度回転させてみます。
すると、基板の部品面・裏面部分の特性が若干良く、側面が若干悪いことがわかりました。
アルミ板取り付け時のアンテナ特性
次に、アルミ板を正面と裏面につけてケース形状にしてアンテナ特性を確認します。
すると、特性が極端に悪化しました。
磁界を邪魔しないケース形状に
アルミは磁界の変化を阻害します。
中空部分は磁界の集中箇所なので、アルミケースの中空部分カットしてアンテナ特性を確認してみます。
すると、素の状態の特性とほぼ同等になりました!
端部の電場部分と中空部の磁場部分を避けてアルミケースを作ることで、特性を悪化させることなくラズパイケースが作れそうです!!
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