ご紹介したWiFiモジュールの反応が良かったので、私の拘りを追加でご紹介します。
よ〜く写真を見てください。こだわり.jpg
余り見られない部品が付いているのに気付かれた方も居られるはずです。
セラミックコンデンサとして、変なのが付いているのを探してみてください。
全部で6個付いています。
通常は短辺側にメッキ端子が付いていますが、長辺側に端子が付いています。
私はオーディオ工作で電子回路にドップリ浸かったオッサンですので、古くから一部のオーディオマニアに使われていた《四端子コンデンサ》と言うのを知っています。それに近いです。
一般的にはコンデンサは二端子です。
四端子コンデンサとは、わかりやすく言いますと、コンデンサの入口端子にHot/GND端子があり、出口端子にもHot/GND端子がある計四端子のコンデンサです。
ここで、「はっ!成る程❗❗」と分かる方はオカルト・オーディオが分かりますww
しかし無線の世界では、実はこれは『当たり前』なのです。
無線モジュールの配線でも、こう言う視点と視線で配線を描いて居ます。
配線やメッキ端子の配線インピーダンスをどのレベルまで考慮しているかどうか?って思想なのです。
弊社の無線モジュールの大半は私が描いて居ますが、その全ての配線は、《スター配線》構造でレイアウトしています。
ICの電源端子が隣り合わせでも、分けるべき配線は電源の根本から分けて《スター配線》して居ます。
通常、無線モジュールのバイパスコンデンサには、一般的なコンデンサでバイパスされて居ますが、弊社では必要な箇所にはこの変則コンデンサを使用して居ます。
先程は《四端子コンデンサ》と書きましたが、実際には《LW逆転コンデンサ》と言います。
当然ですが、通常のセラミックコンデンサよりは高額です。
勿論、入手性も悪いですww
しかし、モジュールの価格が大幅に上がるかと言えばそう言うレベルでもありません。
特性とのトレードオフなわけです。
「動けば良い!」とする方にはオーバースペックですが、「動くだけではダメだ!」と言う方に最適な設計にしております。
「動けば良い」な人向けの、所詮同じ回路図面でのモジュールは幾らでも有ります。
そう言うモジュールを弊社も作ろうと言うのでは、我々が参入する価値も選択する価値も、有りませんよね。
中華製や台湾製を選んでくださいw
では、オカルト・オーディオ風にこんな部品を採用しているのか?と言いますと実はそんな事は有りません。
ちゃ〜〜んと計測機に現れる《差》を真面目に評価し、対策した結果なのです。
私も当初は驚きました。
オカルト・オーディオも満更では無いな〜とも思いました。
それ以来、こんな設計思想を頑なに守っているわけです。
私は、《東南アジアの美味しい中華料理店の、洗い場》ってよく言いますw
洗い場を見たら食べる気が失せますw
見なければ幸せに、美味しい中華料理を食べられますw
しかし、見ないといけないんですよね。我々は。技術者なので。
見ちゃった以上は、対処する❗❗対処する覚悟で、見る❗❗
モジュールの設計も同じなんですよね。
そう言う拘りを持った、モジュール設計をして居ます。
因みに、《LW逆転コンデンサ》なんか使っているモジュールメーカーは弊社だけですねwww
それでも、『要るもんは、要る❗❗」んですよね。
※スペルミスがありましたので、修正しました。
 LR逆転⇒LW逆転
 ですw

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