実は私。。。サラリーマンを辞めて間もなく20年になります。
旧職には9年間働いていましたので、独立後の人生が2倍以上にもなります。
未だ未だ、諸先輩方や成功者の方々を拝見しますと、私は未だ未だな~と思う事ばかりです。

2019年に突然社長に成ってしまったのですが、やはり社長の方がやりやすいですね。色々と決断できますから。

この3年間では、自分なりにかなりのチャレンジングな取組に取り組んできたと思っていまし。。。た。 「た」です。

経営とは何とも難しいもので、頭痛と苦悩と苦難と。。。ありとあらゆる『苦行』が襲ってくるのは皆さんご存知の通りです。
当に、経営者としての『業(ごう)』ですね。

そう言う中で、去年の秋頃からでしょうか。私自身の経営の『軸』に関して、自分なりに「間違ってるのでは?」と思ったのです。
しかし、何が間違ってるのか?という事への答えが見つからなかったのです。

相当、分析や思考を繰り返してきたモノの、なかなかその答えが見つからないんです。
苦労の末に、漸く分かってきました。
で、どう行動すべきなのかも、ボンヤリと~は通り超して、明確に見えてきました。
弊社の問題点・課題点・改善を要する点などなどです。

そして、今年の1月17日PM4時に会社の『技術方針発表会』を催す事としました。
資料は17日のPM3:30迄には一応完成していたんです。この時点では、喋る事も資料も揃えていました。

「しかし、何か1つ欠けてるんだよな~」という気持ちが残って居たんです。

何か、大事な1つが欠けてると、気になっていました。
そして、開始の20分前に一気にその『欠けている1つ』に気付いたんです。

それは、

私も含め、従業員さんも含め。私達はいつの間にやら『中小企業』に成り果ててるんじゃないか?
元々創業時の精神と行動は、知恵を絞って自ら企画し、売り込み、開発し、製造し販売していました。
それが、この12年前にBluetooth Low Energyに出会った後から、受託設計製造の依頼が激増したんです。
顧客の要望に従い、顧客の企画した製品を開発し製造してばかり。面白い提案をしても、顧客にも考えがありますから簡単には取り入れてくれません。
中にはややこしい顧客も居られます。これは先般から書いてる通りです。これは別の機会で衝撃のぶちかましを考えてますww ソコでは無くw
この12年間もの間は、私が従業員が作りたかった『製品』を創る事の優先順位が、ずっと受託設計よりも低かったんです。
なにせ、受託設計の要望が多く、自社企画製品に割当てられるエンジニアは私を含めて2~3人が限界という状態。これが10年程続いたんです。
7年程前から、私は決意して、今販売しているサービスを基礎開発から始めたのですが、それでも最初は2名でやってました。
目の前の『売上優先』で、こんな感じでした。
そして、また新たな受託案件が入ると、そのメンバーもそちらに割り振らないと回らなかったんです。
そして再び『オリジナル製品』はノビノビに。。。この繰り返しです。
実質、企画の部分だけは私がやってましたので、進むので基板までは完成するんですが、その後のソフトウェアや機構設計ができない。

そう言う中で、4年前から「受託設計を減らす。最後は『オリジナル製品』のみで食っていく❗」と格好良く宣言したものの、まぁ流石にこの人員リソースで、100%使ってしまったら、会社は簡単に潰れてしまいます。

それでも、何とかかんとか、遅れながらも完成しました。
これに費やしたリソースはエンジニア全体の25%位でしょうか。ちょっとここら辺は曖昧です。
こっちの『オリジナル製品』はジワジワと受入れられて、売上は伸び始めてます。

で、1月17日PM3:40です。
受託設計ばかりやってる社員も居ますし、言うならば、弊社に入社してからずっと受託設計ばかりやってきた社員も多いんです。
食うために受託設計。。。こんな感じです。

私「俺はこんな事をやるために独立起業したんだろうか?あれ?ウチはベンチャー企業だった筈だよな~。なんか古くからの中小企業みたいになってないか?受託設計でベンチャースピリッツを発揮するような場面って有ったっけ?無かったんじゃ無いかなあ~。そもそも創業後は、ベンチャースピリッツに溢れて色んなチャレンジしてきたよな~。そういうスピリッツを若いエンジニアに教えて、伝えて、活気あるイノベーティブな企業にするはずだったのでは?いつの間にこうなったんだ?」

って事を閃きました。

そうなんです。
他人が外から眺める弊社と、自ら内側で苦しんでる私とでは現状認識や問題意識やらが違うんですよね。

こりゃ~私の責任でもあるなと思いました。

そこで、準備していた原稿はかなぐり捨てて、技術方針発表会までの20分間で「テキストだけの簡単な資料」に変えました。

私が発表した事の概要はこうです。
「あのね。ウチはそう言えばベンチャー企業なんよ。中小企業じゃないんだよね。もともとベンチャー企業を立ち上げたのよ。
  所が、受託設計業務に埋没して、私も含め、皆さんも『ベンチャースピリッツ』をどこかに置き忘れてきたんじゃ無いだろうか?
  チャレンジする精神、前進する精神。。。こう言うのがベンチャースピリッツじゃないだろうか?
  これは、私に一番責任があると思ってる。私もどこかに置き忘れてたと思ってる。
  そこで、皆でこの『どこかに置き忘れてきた、ベンチャースピリッツ』を取り戻そうじゃないか!」
と言う内容です。

それから、会社の雰囲気がかなり変わった様にも思います。

そうなんですよね。
弊社は『ベンチャー企業』だったのですよw しかしこの12年間は『(チャレンジ精神を失った、言われたままに設計する)中小企業』だったんです。

改めて、私自身も第2の創業だと思い、起業後のあのモチベーションとスピリッツを取り戻しています。

幸い、準備と開発はしてきていましたので、遅れは無かったのが幸いです。

そして、「今、計画にある物は全て3月末までに終わらせる❗それを実現する為に知恵を絞るのが『技術者』です。大変だとは思うが、これは重要な事なので、必ず実現しなければ成らない」って事も言いました。
そもそも技術者ってそう言うもんなんですよね。

チャレンジ精神とモチベーションと興味と好奇心だけで生きている者達なんですよね。私もそうでした。

ちょっと、今年の弊社はガラリと変わると思いますので、ご期待下さい。

私もメラメラと盛り上がっておりますw

こう言う実際の現場の話も、一部の方々には役に立つかなと思っていますが、どうでしょうw
「そんなの分かっとるわ❗」と言われそうですねw

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