私の記憶が確かならば、IoTが騒がれ始めたのは10年ちょっと前からだと記憶しています。
最初の提唱者が言い出したのはもうちょっと前でしょうが、一般的には概ね10年程前位の認識で間違い無いかと思います。

所が、今IoTは思った程の発展を遂げたのか?と問われれば、「ハイプサイクルの幻滅期」との認識が一般的ですよね。
では、無くなるのか?と問われれば「必ず発展と進化を遂げる」と断言できます。これは私情を抜いて、間違い無いです。
答えを先に言ってしまいますが、

『人材不足の解消方法はIoTの活用しか無い』

からです。
既に、人材不足や労働力不足で騒がれているのに、コンビ二やチェーン店はIT化・IoT化を実感できる部分も見えてますが、地方や中小企業や第一次産業~第3次産業では隈なく相当に悲惨な状態です。
頼みの外国人労働者もコロナで帰国が多く、福岡県庁の話によれば、労働力不足が原因とする廃業は珍しくないそうです。

しかし、全然巧く行ってないのは皆さんも認識されていると思います。
コレには先ず、コンサル等のやりっぱなし、逃げっ放しではなく、ちゃんと分析をして、反省と後悔の下で、正しいIoTへ進むべきだと考える私です。

そこで先ず、大反省会をしますwww

【IoTの歴史;ビッグデータ期】
私は、何方かというと,その頃に界隈で騒がれていた『ビッグデータ❗』騒ぎを横目に観てまして、こりゃまた頭の悪い人がなんやら騒ぎを始めとるな~wと嘲笑モードでしたw 
頑固親父の私の理解では、「なんやらソレっぽい新たなブームを米国から探し出して、コンサルで一儲けしようとしている輩の騒ぎ」ってな皮肉を言いつつ傍観姿勢の頃ですw 
ホント頑固というか捻くれてますね~w でも民主主義下にて社会生活している1人のオッサンですから「言うのは自由」ですw

丁度その前頃に私は、NordicSemiconductor社のnRF51xxxシリーズのコンセプトや仕様を知り、驚愕し、ノルウェーの本社に英文の長ったらしいメールを送り、現NordicジャパンのTOPである山崎氏と出会った頃です。

この頃はもう周りは『ビッグデータ』一色でした。
先に書いたように、ほんとにアホだと思ってましたw
そこでは、「何でもかんでも大量のデータを掻き集め、蓄積し、そのデータ解析から《何か》が見つかる❗」って事ばかり言われていました。
所で、10年経って、その《何か》は見つかりましたかね~?見つかってないですよね。だって、見つかるわけが無いからですw
初めから分かるでしょ?分かんないの?まさか、本気で言ってるの?いや、まさか。。。まさか。。。ってな思いでしたので、アホだな~と言っていたのも理解して頂けるかと思います。

何故かというと、私は21歳からオーディオ工作マニアでして、真空管アンプを設計し工作します。そこでは、S/N比ってのはワリと大事なデータなんです。
そう言う視点で見れば、その《何か》は《何か》と言う位なので、《何か》は分かって居ませんよねw 
つまり、S/N比観点でみると、Noiseに埋もれたSignalである《何か》が潜んでいるという視点なのでしょう。
それを強大なPC解析によって見えてくる《何か》の発見を目指していたようで、そりゃ~徳川埋蔵金の根拠より薄いんですよ。

例えば、健康な人のデータは一見Signalの様に勘違いされがちですが、本当のSignal(S)は、突然病気に成った人のコレまでのデータこそがSignalで、それを見つけようというんですから、健康で長生きで・健康に気を配って・IoTバンドを着けて何時もデータを収集している人のデータは実の所、Noiseなんですよね。そう言う健康な人のデータを、引いて、初めて《真のSignal》を見つけるのですから。

しかし、お亡くなりになった方のお葬式に出向いて「申し訳御座いませが、死因とそのカルテとコレまでのIoTバンドのデータを頂けませんか?」とは誰も言えませんよねw

とは、IoT界隈のマトモな方との間では良く話してました。

その証拠に、何も出てきませんでした。厳密に言うと、FitBitが発表したんですが膨大で長期間に渡るビッグデータ解析の結果は「○○という傾向がみられる様だ」くらいの結果でした。コレ余り知られてませんが、私はそのレポート読みましたが「何じゃそれ!」と思いました。

まぁ、その最終解を判断すれば、現在誰も『ビッグデータ』なんて「あったね~」位の認識で、過去の話になってますから、当時この事態を予言していた私はワリとスジが良いと思ってますw

【IoTの歴史:AI期】
「IoTでデータを集めて、ビッグデータ解析を❗」と騒いで居たものの、なかなか商売にならない頃に颯爽と登場したのが《AI》でした。
AIを活用すれば、ビッグデータ解析が可能となる❗みたいな事を言っていた人達が沢山居たのを皆さんも覚えていると思います。

このAI期の前頃か同じ期において、「自動運転が~❗」と言う騒ぎもありました。
自動運転技術開発として、投資を集めたり、ソフトウェア業界でもソチラへリソースを掛けている話が山のように有りました。
コッチはコッチで私は冷静に「トヨタやデンソーが、中小企業やスタートアップ企業の自動運転ソフトウェアなんか買うわけないだろ!」って感じで静観ですwこれは私の意見が絶対正しいと思います。

100万個の納品部品に1個の不良(1ppm)で2~3年も品質改善レポートを次々に要求してくる業界ですよw
中小企業やマイクロ企業やスタートアップ企業の自動運転ソフトウェアなんか買うわけないですよねw当たり前です。
DENSOやTOYOTAは自分達の管理下でやっていて、それを採用するわけですよ。

そして、AIなんですが、日本IBMで何十年も前にAIの研究を始めた人を知っています。
今、某ベンチャー企業で、《AIを活用》したサービスをやられています。弊社とも非常に懇意にしている有望なスタートアップ企業です。
そう言う本物の生粋のAIエンジニアの方曰く「今騒いでるAIはAI技術じゃない」って事でしたw
色々各方面で聞いても、Googleなんかが提供しているAIエンジンを動かしているだけで、自称《AI開発企業》と名乗ってる企業や人も多いとかw
ま~たこんな感じで騒いでたんだな~。有る意味予想通りwwwってな感想でしたね。

IoTのビッグデータ解析界隈でのAI騒ぎはワリと早めに火がきえましたねw
そう言う時代期ですねw
 

【IoTの歴史:LPWA期】
ここは私が最も得意とする期ですw
2022年11月中旬を基準に書きますが、まぁ上手く行ってる気配は無いですw
この期は話すと長くなりますので、シンプルに《答え》だけ書きます。

「何でも良いからサッサと動かして、活用すべき❗」

って事です。

まぁ、こんな感じで、IoTは当にピーク期を越え、幻滅期に入ってしまってるという認識が一般的ですよね。
しかし、よ~く考えて下さい。最初に書きましたように、IoT化とは『今ソコに課題が有る』事の解決手法なんです。
これこそが真のビジネスチャンスだと思うんです。絶対に必要なのですから。

IoT幻滅期に入ってる原因とは、
・そもそも真剣に課題解決しようと思っていた人や企業以外も参入し、いい加減な結果とやりっぱなしな残骸だけを残し、去って行った。
・殆どのIoT企業が、『ソリューション提供』だけを模索し、ソリューション・サービスだけを提供をしようとしていた。
・ソリューション提供だけを事業化し、完成させる作業を《誰か他の企業》にやって貰おうとしていた悪い姿勢
 ≒責任を伴う完成品サービスを避けてきたんだと思います。

が原因だと思ってます。
正直、弊社もこう言う考えを持っていなかったかといえば、持っていたと思います。
ソコはそこで私も大反省です。

 

IoTの歴史は、一番最初から私は見てきたワケでは無いですが、騒がれ始める前からそう言う事をやっていたBraveridgeです。
ビッグデータ期においては、『福岡のIoT企業』とかいう題目で紹介されたりする度に、「いえいえ、弊社はIoT企業では有りません」とお断りを入れていた頃です。そう言われるのが嫌だったんですよねw
「このままではIoTは失敗するやろな~」と心の中で思っていましたので、そんな『福岡のIoT企業』とか言われたら、幻滅期に入ったときに責任取らされるんで嫌だな~って思いがあり、『IoT企業では無い』って言ってましたw

ココまでが、我々も含めて反省すべき、後悔すべき『これまでのIoT』なんです。

最近では、完全に改心しw 堂々と、漸くw《IoT関連企業》を名乗っています。
自己大反省会の結果、今では堂々と言ってます。

では次回は、『これからのIoT』について語ります。
 

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