年々、回路設計が出来る人が激減しています。
ちょっと驚かれるかもしれませんが、『白紙から回路図を作れるエンジニア』が殆ど居ません。
大企業内でも、引き継いできた回路を変更・更新しか出来ないエンジニアが殆どだと思います。
ここが日本の技術力継承・伝承の大きな課題だと思います。

そう言う私も実は旧職時代に、『白紙から回路図』は描けませんでした。
弊社の電子回路設計者の部下達も、同じ会社出身(私とは重なっていませんが)なのですが、前職時代には無線開発のエース技術者だった彼らでも、弊社へ転職した時点では、『白紙から回路図』は書けなかったと言っています。
実はこんな感じなのです。

私が独立した時には、これが大きな問題だとは認識していましたので、自分自身が『白紙から回路図』を描く能力とノウハウの確立は試行錯誤で大変な思いをしました。
様々なCAD(全て海外製)を独学で使い方を習得しても、『白紙から回路図』を描く能力が有りませんのでどうしようもありませんでした。
また、こう言うのは誰も教えてくれませんし、ネットにも情報はありません(CADの使い方は有りますが)。

一方、基板Layout(レイアウト)エンジニアは結構多いんです。
所が、『回路図』が無ければ、『基板レイアウト』は出来ないんです。
『回路図』が描ける人が居なくなれば『基板レイアウト』の仕事はないのですよね。これは大問題です。

現在、弊社の電気エンジニアは6名(私を含め)居ますが、全員が『白紙から回路図』を描いています。
Braveridgeでは私が考えた、『白紙から回路図を描く方法』を伝授していますので、皆楽々と描いています。
約10年前に20歳で入社した高専の機械科出身の女性も1年も経たずに、『白紙から回路図』を描ける様になりましたので、ワリと合理的な方法だと思っています。

これを、本ブログ『回路設計道場』として、公開して行く事にしました。

先ずは、細かい所からではなく、ブロック開発できるノウハウから始めて行く予定です。
このブロック開発の所で、先ず『ブロック単位で回路を理解』して行くところから始めます。
しかも完全に実用性の高い回路でやる予定。つまり、最新のICを使った最新の回路で行きます。
古いICなんか使わない方が吉です。新しいICの方が性能も信頼性も高いですから。

そして、全てはQuadcept形式でのファイルを公開して行きます。QudceptをDLして
https://www.quadcept.com/ja/
以前は、規模の大きい回路図の生ファイルを公開しましたが、あれではちょっと理解するのは無理でしょうからw ブロック開発から始めます。
まぁ、どれくらいの方が読んでくれるか期待は薄いですが、続けて行こうと思います。
また、Quadceptには商用利用はできませんが、トライアル用の制限有りの無料版もあります。のでこれを先ずは使って頂ければと思います。
https://www.quadcept.com/ja/trial/
弊社の新人君が入ったときの指導マニュアルにでもなれば良いな~位の気持ちで進めます。

Quadcept社の社長への了解は取ってませんがw 大丈夫でしょう!w
以前からそう言う妄想は話してて、理解して頂いてると思うので、了解も取らずロゴ使わせて頂いてます。
加藤社長も理解してくれると期待しておりますw

SNS SHARE