自社新サービスガス導管内 露点・圧力遠隔管理システムを本日発表しました!

そして、この製品、先月日本ガス協会 2021年度 技術賞を受賞しました!!
都市ガス事業者のニーズに、ピンポイントでがっちりとマッチするサービスに仕上がっています。

このシステム製品は、西部ガスさんをはじめとする11社の都市ガス事業会社と共同開発したものです。
それだけの数のガス会社が相乗りで開発する・・・つまり、そこにはガス会社が抱える共通の課題がありました。

都市ガス業界の共通課題

都市ガスの代表的なトラブルに「差水(さすい)」があります。
都市ガス導管内に水が入ることをいいますが、都市ガスの供給停止や、ガス設備の故障などのトラブルの一因となります。

この差水の原因はさまざまで、工事などでガス管に重機が傷を付けたり、そこからの腐食や破断、継手からのガス管内への浸水などなどが考えられますが、地面の下に埋設されたガス管の状態把握、その原因や原因箇所を突き止めるのは簡単なことではありません。

都市ガス導管内に差水が見つかると、原因箇所を特定するために、疑わしい場所周辺のガス管内の「露点※」を複数箇所で計測するのですが、今までは作業員が現地に出向いて複数箇所の計測をしていました。また、修理の後も確認のために一定期間は露点の測定を複数箇所で続けます。
この差水トラブルの原因究明と解決に費やす作業員の現地作業の負荷(=コスト)が半端ないんですね。

これを劇的に軽減しよう、と開発されたのが、この『ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム』です。

  • ちなみに「露点」とは、、、なんだか学校で習った気がしますねw
    空気の温度が下がり空気中に含まれる水蒸気が水滴になり始める温度のことを「露点」といいます。空気中の水蒸気の量により「露点温度」は変化し、水蒸気が多いと高くなり、少ないと低くなります。

    すなわち、露点温度を計測することで、その(空気など)ガス中に含まれる水分量を知ることができます。

LTE-MとBraveGATE

露点・圧力センサーの通信にはLTE-Mを利用しています。
携帯電話の回線ですから、都市ガスが通っているような生活圏なら、回線の通信にはまず問題無いと考えられます。

ただ、回線としての通信に問題無くても、LTE-MのIoTサービスの開発はなかなかに大仕事です。2-3年掛かってるなんて話しもザラに聞きます。

ところが、この『ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム』、驚くべきスピードでサービス化を果たしました。
実証試験期間を除くと、実質的な設計開発は6ヵ月程度でしょう。

このあたりは、当社の小橋もFacebookに書いていますが、LTE-Mを使ってこの短期間での開発完了というのは通常では考えられないスピードだと思います。

これこそが、BraveGATEクラウドサービスの成せる技です。

このあたりは、またおいおい詳しく説明します。

また、この『ガス導管内 露点・圧力遠隔管理システム』には、昨年発表した『ため池管理システム』と共通の大きな秘密があります。
「IoTを加速する」共通の特長です。
これもまたそのうちw

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