ため池監視システムに使用される《室外型ルーター》ですが、既に金型は手配済みです。
最終試作品の時には漠然とした懸念がありましたが、「大丈夫だろう」と思いまして指摘や相談はせずにいました。
所が、はやりどうにも気になりまして、機構Gと相談して変更することにしました。
それは、『蜘蛛の巣対策』と『枯れ葉対策』です。
ソーラー発電は各所で使われてます。道端や山の中でも何をしているのかは不明ですが、小型のソーラーパネルが
パイプに固定されているのを目にします。
大半というか殆どの場合は、業務用として市販されているものをそのまま使って居ます。
弊社では折角、ソーラーパネルのケースを金型投資をして作っていますので、やりたかった事が実現出来ます。
この数mmのギャップを残したままで、山間部や森林やため池の近くに配置すると、確実に蜘蛛が巣を張ります。
自分の車の微妙な段差にも蜘蛛が巣を張るぐらいですから、間違い無く巣をはって発電効率を下げます。
そう思っていたら、枯れ葉が落ちて引っかかるなんていうのは、確実に発生します。
ソーラーパネルの小さなセルの並びは、実は直列接続なのです。つまり電池を縦に直列に繋げているのと同じです。
その内の1セルだけでも枯れ葉に隠れれば、その縦の列は全部発電不能となるわけです。
太陽光が当たってるセルは発電していますので、その発電エネルギー(電力)は逃げ場を失います。
最悪は燃えるという事にも成りかねません。
そこで、金型作成中ではありますが、途中で構造変更しました。
そして、さらに1金型追加です。パネル用の金型を追加しました。
これで、蜘蛛も巣が張れず、枯れ葉も引っかからないという算段です。
如何ですか?
なかなかの根性ですw 既にこのBraveGATEの要となる《室外型ルーター》ですが、色々と技術者の拘りを入れています。
総金型数が28金型という、弊社でも前代未聞の金型数ですw
BLE機器では、通常は1~3金型程度ですから、どの位凄いかw その分、金型投資も凄い事になっています。
写真をみますと、その違いが分かると思います。
※面一パネルと周りは切削で再度試作をした試作品です。

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