『知らない』は大事!
56歳にもなって、かれこれ32年間も開発技術者(エンジニア)として生きてきました。
24歳にして旧パナ(九州松下電器)に入社してから、この歳まで32年です。この間、技術者で有ることを諦めた事は有りません。
この様に書くと、「私も技術者である誇りを持ってやって来た」という、回路図も描けない管理職の方なんかが目に浮かびますw
さらに、その様に指摘すると「回路図ね~昔は描いてたな~」っていう同世代の旧友や先輩がいたりするんですが、いやいやw 「回路図が描ける」というのは白紙に一人で実現したい回路図をゼロベースで描くってことなんですよw
で、これがどれくらい難しいかといいますと、まぁ~旧職場でソレ出来る人は一人も会ったことが有りませんw
もし、回路図を白紙から描き上げれる人が居たら、大層稀少な方なので、絶対に手放してはダメです。80歳迄は定年延長すべきです。
あ~!コピペで回路図を描く人は不要ですw あくまでも、ゼロベースですw
いきなり、厳しいこと書いているように思われますが、これ「あ・た・り・ま・え」ですよね。
少なくとも、私が社会人になった1993年にはもう既にそう言う方が周りに居ませんでした。
居たのかも知れませんが、私の周り200人位の電気エンジニアには居ませんでしたねw
もうその時点で、回路開発の技術伝承は止まっていたんですよね。
だれも教えてなんてくれないどころか、教える事が無いんですよ。
実は、エレクトロニクス業界では、少なくとも私が知る限り、30年前でそうでしたから、そりゃ~中国に負けるのは当たり前です。
「このままじゃ、中国に負けるぞ!」と年長者が言ってましたが、いやいや貴方が原因なんよwってことを言いたいのです。
自分も出来ない事は、教えられないんですから。
酷いというか痛々しいのは、そんな感じでも「俺は、開発エンジニアだ!」と思っている方も多かったですw
出来ないのにw
本気で思ってるのか?と未だに不思議で謎なんですが、誰が作ったのか分からない程に昔の誰かが作った回路をコピペして、意味も動作原理も分からず使い回すんですw
こんな状態では、そりゃ~無理に決まってますよねw
よく威張っている先輩に、「ここの回路の動作原理おしえてよ」っていうと、途端に雲行きが怪しくなり「ん~~詳しくは分からないんだよな~。説明出来る程には分かって無いんよね~」ってwww
「分からない」って何で?何故?言え無いんですかねw
もし、そういう風な考えなら、成長できたと思うんですよね。知ってる風が大事なばかりに教わるチャンスも捨てているんですよ。
「謝ったら死ぬ病」ならぬ、「知らない(分からない)と言ったら死ぬ病」と昔から言ってますw
なぜに「知らない」というのが怖いのか全く理解できないんですよね。
私は今でも「知らん」「分からん」「初めて聞いた」「全然分からん」と直ぐに言います。
そして「だから、詳しく教えて」です。
なんやら、細々とグネグネと絡み合ったかのように「知らない」を他の言葉で表現している人みてると、こっちは痛々しく思ってしまいますw
また、「なんで知らんって言えんの? 知らないと言ったら死ぬ病なの? 知らんでも良いヤン! 教えて貰えるし!」と言うと、
「いえ、知らないって言いますよ!」とw
『知らない』って言わんだろ!wwwと内心思ってます。バレてます。
バレてないとでも思っているんですかね~w
「バ・レ・テ・ま・す!」ですw
私は単純に、ホントの知識や知恵が欲しいので、教えて貰える事はホントに貴重な事だと思うんですよね。
そして、その知識や知恵が身に付くんですから、とても大事なんですよね。
良く私はもの知りだと言われますが、『もの知り』って言われるのも嫌いなんですよ。
馬鹿にされている様な気がするんですw →捻くれてますがw
高校時代の頃に発案した言葉があるんです。
『もの知り患い』
ですw 良く本人の居ない場所で使う便利な言葉ですwww
なんやら、一番もの知りじゃないとダメな人に出会う事があります。
何でも、もの知りなんです。けど、コッチは「あ~聞きかじりや、他人から聞いた話レベルやな~~w」と心の中で思ってしまう方w
これもまた、
「バ・レ・テ・ま・す!」なんですよねw
本物のもの知りの方に出会う事もあり、そりゃ~~凄い方です。そう言う人も居ますが、レベルが違います。
そんな方はもう私の先生や師匠と言える様な人で、話していてもう楽しくてしょうがないです。
こういう本物の方は、とても謙虚なんですよ。
知識をひけらかす訳でも無く、自分を上げようとはしません。上げても落します。 関西のボケと突っ込みみたいにw
ただ、こういう方の話を聞くと、私も聞きかじりで知識は増えますので、私の知人に喋ったりもします。
この時の私のルールがありまして、『出典元』を明らかにして喋るってルールです。
そうしないと、知識のパクリになりますから、これは絶対のルールです。
「昔からの私の知人で○○さんて言う方が居られて、その方がこう言ったんですよ!」見たいな感じです。
20代の若い頃から、このルールを厳密に守って生きてきましたので、知識のパクリは1度もないです。みっともないですからw
ここら辺が、人生哲学の分岐点な気がするんですよね。
どっちの人間になるのかの分岐です。
私が中の良い方はその分岐点で、こっちの世界に踏み込んだ方々ばかりですので、ホントに良い人ばかりです。
アッチの世界に行っちゃった人は、本物ではないので話していても盛り上がらないんですよね。
そして、アッチの世界にも色々ありますが、最初の分岐点でアッチ側に行った人達は、皆何かが似てあると感じます。
こんな事書くと、また怖がられそうですがwww
因みにですが、アッチ側に行った方で、知識欲が旺盛な人もたまに居るんですが、そう言う『知識だけクッキーモンスター』な方の質問には、「知らんな~」「分からないな~」と言うか、若しくは『嘘』言いますんでww
これは、コッチの世界のガチなエンジニアに共通する性格なんですよ~www
私以上に凄い方、何人も知ってますwww 面白い方ばかりですw
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