《PILEz》って何?

弊社では《PILEz》シリーズというのを展開しています。
簡単に言いますと、
・RFユニット部(LTE/LTE-M/ELTRES/etc) ※LoRaやSigfox版もありますが受注後対応です。
・電池パック部/外部電源ユニット(外部DC入力)
・センサーユニット部(各種)
・固定ユニット部(センサー格納も可能なモノもある)
これらをお望みの構成で、組み合わせれば、量産IoTが完成するという製品群です。
先ずはそのイメージ図を紹介します。

もうすこし、分かりやすく並べてみますと、こんな感じでイメージがし易いと思います。

《PILEzカスタマイズ》って何?

この最大のメリットはと言いますと、
◎RF部はLTEネットワークと接続し、クラウド側のシステムとも接続し、デバッグも完全に済んでるのでそのまま使えます。
 ※余り知られていませんが、世界中のLTEモジュール(LTE-M含む)は、しょっちゅう自己再起動していて解決していません。
 ※基地局が変わると、途端に繋がらない現象/いつも通りなのに突然基地局接続ERRORがでるのも頻発しています。
 ➡こう言う解決が難解な問題もデバッグし解決してますので、安心して選択するのみでOKです。解決には運が良くて数年掛かります。
  殆どのセルラーIoTは未解決のまま使用されています。

◎電池パックは用途に応じて選択するだけ。外部ACDC電源供給に対応した《外部給電ユニット》も準備済みです。

◎カメラユニットが必要な場合は、追加してPILE(積み重ねる)だけで完成です。クラウドシステムへAPIを叩くだけでOKです。

☆《最下層部》センサーユニットはIoT企画の要望・計画によって変わります。この部分を、Braveridge既存の金型で流用出来る分は流用し、流用できない金型のみを新規開発し、センサー基板とセンサー制御プログラムのみを開発するだけで、IoT企画の投資コストと時間を圧倒的に短縮しようというモノです。

当然、弊社のPILEzユニットはデザイン済みですので、デザインの自由度は制限されます。

実際、IoTシステムの開発をIoT機器も含めて開発費をマトモに考えますと、トンでも無い金額になります。
こと人件費をマトモに計算しますと、外注費だけが注目されますが、自社側の人件費を加味しますと軽く『億円』単位に成るでしょう。
更にフェーズを分けますと、これまた凄い金額となります。

①実証実験に纏わる投資
 ➡ラズパイや相当のLinuxベースや、ESP社のWiFi/Bluetoothモジュールを使ったモノでも、人件費と時間は相当なモノになります。
  私が実際のご相談を受けた話や、伝え聞く話ではこの実証実験(所謂PoC)が1年で終わる事は無いようで、2~3年程掛かるのが平均の様です。

②実証実験品では、全くもって量産に耐えられませんので、新規開発となりますが、これは金型投資も負荷されますので、凄い金額と時間が必要です。
 ➡外注費用も《電気設計・機構設計・Firmware設計・システム(クラウド側)設計》となり期間をこうりょすれば膨大な投資です。
  それに金型費用の投資も必要です。
  一方、無視されがちなのが、自社側(企画者側)の人件費で、これも大企業になれば成る程高額です。また掛かった期間がかけ算です。

このようなケースを多数見てきたBraveridgeでは、「PoCなんか止めて、PILEzを活用して実運用に入りましょう」と考えて構築したのが『PILEzプラットフォーム』です。
言わば、IoTハードウェア機器のプラットフォームと言えるでしょう。

センサー部分の基板の新規開発であれば、それが得意なBraveridgeがやれば、1ヶ月程度で終わります。
Firmware開発もセンサーを動かすだけなので、非常に短期で完了します。
機構設計ではPILEzの金型を最大限活用すれば金型費用は掛からず、新規の金型が必要な場合であっても、1個や2個の新規金型開発で済みます。

この様なコンセプトですので、皆さんのIoT機器開発投資は大幅に削減します。当然、時間も圧倒的に短期間で済みます。
このセンサー部のみの開発に留めるやり方を、弊社では『PILEzカスタマイズ』と呼んでいます。

実績ベースでも多くの顧客に対応してきましたが、全く新しいセンサーの対応でもそのままの金型で済むケースが多いです。
新規金型が必要な場合でも既存金型をベースとしますので、設計リソースも時間も圧倒的に短期間です。

だいたい、6ヶ月見て頂ければ、間違い無く量産IoT機器を出荷できるというのが実績です。
最近では5ヶ月程度で済み、量産出荷した実績もあります。

結論しますと、単純に『圧倒的なIoT開発投資と時間の削減』を実現すべく構想開発されたのが『PILEzプラットフォーム』と思って頂ければ良いです。

そして、このPILEzを活用し、直ぐに量産化し、サービスを構築し、販売し『早く確実に先ずは、儲けて頂く』のが目的です。

これで上手くビジネスが軌道に乗った事が判明した暁には、IoT機器を改めて求めるデザインで金型投資と開発投資をして完全なオリジナル製品にチャレンジしていたければ最高だと思います。
また、さらに数年の実績があれば、PILEzの回路図を流用し開発しますので、ソコでも開発費と時間を大幅に削減できるというモノです。

最新の《PILEzカスタマイズ》例:超音波センサー

弊社のPILEzに標準ラインナップで販売しています、水位センサーは水圧から水位を測る『投げ込み式水位センサー』です。
これは、最初に『ため池管理システム』で開発したものですので、長い線の先に『水圧式水位計』を付けています。
因みに、水位検知部のセンサーは購入すると非常に高額でしたので、完全に自社で設計したモノになります。
かなり苦労して、数年にわたり検討をした自信作ではあります。

一方、ため池では『水圧式』でよかったのですが、良く有る『超音波センサー』による水位計のご相談が有りました。
超音波なので、河川の水位や畜産農家様での飼料の残量検出等にも使えます。

また、センサー自身は、某大学教授先生の長年のテストで選抜された特殊な物を使って居ます。
これを使って、当に《PILEzカスタマイズ》をやってみました。

金型は『水圧式水位計』の金型Aを流用しています。
超音波センサーのホーン(コーン)部は、超音波センサーメーカーが同時販売しているモノをそのまま使用することにしました。
この2つを合体させるには、ちょっと写真では見えづらいですが、『白いプラスティク部品』のみで、ネジ山のニップル径を変換すれば良いと。

新規金型は、この白い部品のみの開発で終わり、機構設計は2週間程度。
Firmware設計はRFユニットまでのインターフェースをI2Cで固定していますので、1ヶ月弱で完了。
電気設計は、I2Cなので、なんと『水圧式水位計』の基板をそのまま使用しています。超音波センサーと基板間は線で結線しています。

2023正月明けから着手して、2月8日にもう完成で、今日からデバッグ評価が始まってます。

如何です?もの凄い開発スピードと開発リソースの少なさ。

勿論、これから金型作成を依頼しますので、ここから金型完成まで2ヶ月は必要です。

しかし、今年のGW前頃には量産可能な状態になります。
ホルダー部は、完成品のPILEzカメラのモノをそのまま流用です。

これが『PILEzカスタマイズ』です。

では、RFユニットと合体PILEした画像も載せます。

LTEネットワークとクラウドプラットフォームはこれもBraveGATEを使いますので、変更や改版は不要ですので、そのままです。

これからのIoT開発は、PILEzプラットフォームを活用して、確実&安価&短期間で実サービス開始が最適です。

初めて、『PILEzカスタマイズ』を紹介しましたが如何でしょうか?

IoT開発は、開発コスト(人件費含む)と開発期間を如何に抑えて、実サービスを開始するのか?がポイントになると思います。

実際、このPILEzを活用したPoCをやられている企業様も居られます。
しかし、殆ど新しい問題や課題も出ませんので、PoC開始後の早い段階で、実サービスのお話に変わっていくことが殆どです。

弊社BraveridgeのIoTの知恵の結晶こそが、『PILEz』であり、『PILEzカスタマイズ』で確実に実サービスが早期に開始出来る事を実現できます。

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