IoT開発で『異種格闘技戦』をやめる選択
IoTを『ITの総合格闘技』と形容するのを聞いたことがあります。
最初に聞いたとき、これは言い得て妙だと思いました。
が、よく考えてみると、IoT開発の実態は「総合格闘技」以上に、その原型となった「異種格闘技戦」のほうに近い、とも思います。
以前も書きましたが、IoTシステムを作ろうとすると、アプリケーション、サーバ、ネットワーク、ハードウェアデバイス、それぞれの領域を専門とする複数の会社、開発者たちが寄り合い所帯で、プロトコルやデータフォーマットをはじめ、細かく仕様をすり合わせながら開発しなければなりません。
もともと、ルールが違う。開発言語も、通信言語も違う。仕様の固め方、進め方も違う。進捗管理のツールも違う。開発のピーク時期も違う。もっと大きく言ってしまえば、文化も、常識も違うw
当然、利害は一致しないわ、仕様決めは綱引き状態だわで、当たり前のように相手に出した要求が相手にとっては理不尽なものだと気づけないこともあります。
それをプロジェクトが発足するたびに、異なるメンバーで集って、一からスタートするわけです。
競技団体として確立した共通ルールに基づいて戦う「総合格闘技」。
かたや、その原型となった「異種格闘技戦」では、そうした前例も乏しくルール化すらされていない。
1試合限りのルールを、綱引き・駆け引きしながら少しでも有利にすべく交渉しルールを定めた後に戦う「異種格闘技戦」。
・・・って考えると、やっぱり、IoT開発は『異種格闘技戦』ですw
異種格闘技戦といえば・・・モハメド・アリ対アントニオ猪木!(古いw)
こんな大規模イベントを毎回やるのは実に大変です。費用も時間もかかります。
IoTシステムの開発が長期化するのは、開発要素が多岐に渡る異種格闘技戦によるところが大きいといっていいでしょう。
でも、IoTでやりたいことをシンプルに言ってしまえば、
『センサーデバイスとアプリケーションを繋ぎ込む』
ってことなんですよね。
そう!
これを徹底的に追求して、極限までシンプルに、簡単にしたのがBraveGATEです。
BraveGATEを使ったIoTシステム開発では、開発が必要なのはアプリケーションレイヤーのみ。
ネットワークサーバーの開発が不要になります。もちろん、デバイス開発も不要!
つまり、壮大な異種格闘技戦をやる必要がなくなります。
もはや総合格闘技ですらない。
REST APIでエンドデバイスを制御するので、アプリケーションエンジニアにとっては何の違和感もない開発です。
開発期間も劇的にぐっと縮まります。
アプリケーションサーバーとエンドデバイスをRESTで簡単に繋ぐ、その仲介をするのがBraveGATE。
今後は、ここをもう少し突っ込んでいきます。