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Braveridge “生産管理” です。
今回は《材料不良入力アプリ》について紹介します。

製造工場で頭を悩ませる一つの要因として挙げられるのが、材料不良・ロスです。
この材料の不良を集計する事が仕事になり、何の利益も生みません。
でも、この処理を疎かにすると、部品メーカーや工程にフィードバックされず同じことを繰り返す、という悪循環だけが残ります。
なので、この処理は製造工場では必須の処理です!

このデータ収集(材料不良・ロス)を、いかに正確に、かつ簡単に処理していくか。
これを今回の改善テーマとします。

●現状の問題点
 ①部品不良発見者(作業者)が、指定フォーマット(紙)に材料名・現象・数量etcを記載している
 ②手書きで記入させているので、誤記・必要情報の不足、表記のバラツキがある
  ※翌日、不足情報の確認に時間を要す(作業者へのヒアリング)
 ③記入された情報を指定のフォーマット(エクセル)に入力
  ※約60分/日
 ④エクセルに入力したデーターを材料システムに登録し、材料引き落とし処理を行う
  ※約60分/週

●改善内容
 ★自社オリジナルアプリの作成
 問題点①.②の改善
  タブレットを使用したデータ入力
  ・製品名、不良現象、作業者名を全て選択式で登録することで容易に登録作業ができ、表記のバラツキも防げる
  ・材料写真付きにすることで、材料を早く見つけることができ、ミスの減少にも期待
 問題点③の改善
  直接サーバーにデータが保存される
  ・エクセルに手入力していた作業が不要になり工数削減
   (作業者が登録した不良内容は管理者がサーバー上でチェックが必要)
 問題点④の改善
  条件指定でサーバーのデーターを抽出可能。
  ・抽出したデータを材料システムに登録することで、引き落とし処理が完了
   (材料システムに登録出来るフォーマットでデータを抽出することが可能)

以下の動画は、作業者が実際に行う登録作業です。

作業者は、
 製品毎に材料名(写真付き)・不具合内容(先方/当方含む)・数量を選択
 印刷ボタンを押す(プリンターからレシートが出力されます)
 印刷されたレシートを対象の部品に貼り付け、不具合品として識別する
だけで終わり。
とても簡単ですねw

作業者・管理者ともに、日々発生する材料不良に対しての処理がとても楽になりました。
管理者もデータ集計に時間が掛からなくなったので、データを活用した改善の試作に力が注げる様に
なりました。
また、同時にペーパーレス化も進み、良いことずくめです。

次回は、このシステムを活用した検査日報アプリをご紹介予定です!
 

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