こんにちは、アプリケーションエンジニアの難波です。

私は趣味でドローンを飛ばしていて、2022年6月20日から始まるリモートIDの義務化にとても注目しています。
前回はリモートIDの可視化について書きました。

今回はリモートID試作機に進展があったので、進捗報告いたします。

リモートID対象機体

以前の記事でバッテリー駆動型のリモートID機器をドローンに取り付けて飛行させましたが、このようなリモートID機器はTiny Whoopなど小さいドローンには不向きです。
特に日本では100g以上のドローンがリモートID搭載対象です。
※USは0.55ポンド以上、EUは250g以上

そのため、最小限の構成でリモートID機器を試作してみました。

バッテリーレス リモートID機器

試作したリモートID機器

  • フライトコントローラーから5V給電
  • 筐体無し(基板むき出し)
  • 70mm x 25mm
  • GPS搭載
  • 6g(基板+ケーブル)

このリモートID機器をBETAFPV Beta95X V3 (156g) に取り付けてみました。

テストフライト

早速テストフライトを行いました。

手元のスマホで問題なくリモートIDが受信できています。
こちらの記事同様、Android Galaxy S20とOpenDroneID Receiver を使用

また、操縦した感じも特に変化は感じませんでした。
ですが練習の必要性を特に感じたので、精進いたします。

FreeStyleFPVなどアクロバティックな飛行をする場合はリモートID機器による影響を感じるかもしれませんね。
弊社からリモートID機器が発売されたら、是非、ドローンパイロットから使用感を伺いたいです。

問題点

機体の電源ON → GPS測位 → リモートID発信まで1分ほど必要でした。
今回のような小型ドローンは通常5〜10分程度しか飛行できません。
そのため、GPS測位に時間がかかるのは避けたいところです。

SNS SHARE