こんにちは、 iOS エンジニアの伊藤です。

IoT 開発したいけど何から始めたら良いかわからないということはないでしょうか。
Braveridge では、日々皆様の声をいただきながら様々な実証テストを行っています。


今回は、会議室の利用状況を IoT で確認できるようにならないかという実験です。


会議室の利用状況を確認するためにはいくつかの方法が考えられます。
・会議室内の明るさから使用中であるか判定する。
・扉近くにスイッチやボタンを設置し、会議室利用時に押してもらい判定する。
・各人にセンサーを持ってもらい、会議室内にいる場合に反応するようにし判定する。 etc...

この中でもすぐに実験ができそうな明るさからの判定で行います。
実験には、自社製品のBraveGATE体感キットのTETRAに内蔵されている、明暗を数値化するセンサーを活用します。
センサーにて会議室内の蛍光灯が点灯しているかを検知し、会議室の利用状況を可視化できるのかを実験していきたいと思います。


実験内容


今回は『部屋が明るくなったこと』を会議室を使っていると定義したい為、電灯がOFFの時と電灯がONの時の明るさを測定していきます。
 


自社の会議室にて下記ポイントに照度センサーを設置し、24時間測定した結果が下記表になります。

蛍光灯直下・壁奥・扉上が安定した数値を出しています。
窓際に設置した照度センサーは太陽光の影響を受けているのか参考にならない値となってしまいました。

    max min ave
蛍光灯直下 消灯時 104.04 (lux) 0 (lux) 36.01 (lux)
  点灯時 1099.52 (lux) 928.64 (lux) 987.80 (lux)
窓際 消灯時 12712.96 (lux) 0 (lux) 3743.23 (lux)
  点灯時 51251.92 (lux) 98.84 (lux) 4595.47 (lux)
壁奥 消灯時 64.56 (lux) 0.02 (lux) 28.86 (lux)
  点灯時 574.72 (lux) 479.68 (lux) 517.61 (lux)
扉上 消灯時 87.12 (lux) 0 (lux) 34.11 (lux)
  点灯時 466.24 (lux) 358.56 (lux) 389.96 (lux)


一番わかりやすかった壁奥遷移グラフです。
会議室使用中がわかりやすく表示されています。

実際の会議室使用時間
① 14:00 ~ 15:00
② 18:00 ~ 21:00
③  9:20 ~  9:30 (掃除)
④ 10:45 ~ 11:00
 


実験結果


以上の結果から、(場所によって)照度センサーで会議室の利用状況は監視できると言えるのではないでしょうか。

照度センサーの閾値を、 400以上としておけばこれからも使用できそうです。

窓側に設置した照度センサーでは、全く判定することはできなかった為、電灯によって変化する明るさよりも強い光が入る部屋では照度センサーでは判定することは難しそうです。


さいごに


実施前の考えでは、外の光が入っていても閾値を出せるかなと思っていましたが、実際に実験してみると少し難しそうでした。
この実験が何かの参考になれば幸いです。

この記事で利用した、BraveGATE体感キットはすぐにIoTサービスを試せるセット商品になっており、今回のような実験を簡単に行うことができます。
気軽に、IoT製品を体験してみてはいかがでしょうか。(宣伝)

それではまた次の記事でお会いしましょう。




 

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